なぜ同じ綴りで意味が違う?英語の同形異義語まとめ【語源で理解】

eyecatch

英単語には、同じ綴り(スペル)なのに、全く異なる意味を持つ単語=同形異義語がたくさんあります。
今回は、同形異義語になった経緯を3つのパターンに分け、それぞれに属する単語を紹介していきます!

語源やエピソードと一緒に学ぶことで記憶に定着しやすくなりますから、ぜひ楽しみながら読んでみてください!

目次

1つの語源から細かい意味に派生したパターン

まずはこのパターン。
もともと1つのイメージを持っており、それが様々な細かい意味に派生したパターンです。

早速見ていきましょう。

watch:見る、見守る/腕時計

もともとのイメージ:眠らずに見張る、見守る

このイメージから、名詞のwatchは「見張り」「見張りの時間帯」という意味を持っており、そこから「人を起こすための時計」「携帯できる時計(懐中時計など)」という意味になり、現在では腕時計も含めて watch と呼ばれるようになりました。

動詞の意味は元のイメージそのままですね。

spring:跳ねる/春/バネ/泉

もともとのイメージ:跳ねる、飛び出す

「春」は、草木が一気に芽吹く/立ち上がる季節であるから。
「バネ」は、モノが跳ね返る、跳ねるから。
「泉」は、水が地面から飛び出すから。

イメージと合わせて覚えると、確かに同じ意味か、、、と妙に納得させられます。

kind:種類/親切な

もともとのイメージ:生まれ、血筋、種族、性質

「種類」は、同じ性質のもの、同じ生まれのもの、という意味から。
「親切な」は、「その人の本来の性質にかなった」「自然な」「人間らしい」に派生したあと、「思いやりがある、親切な」という意味に派生しました。

change:変える、変化/おつり

もともとのイメージ:取り替える、交換する

「変える、変化」は、状態を取り替える・他のものと交換するという意味から来ています。
「おつり」「小銭」という意味は、お金の形や額を「交換する(両替する)」という発想から発展した用法です。
紙幣を硬貨に崩したり、大きなお金を細かい単位に替えたりするイメージと結びついています。

※歴史的な順序を厳密にいうと、「両替」「小銭」「おつり」が段階的に派生したというより、「交換する」という大きな意味から、「両替」「小銭」「おつり」などの意味が並行して広がっていったと考える方が近いです。

train:列車/訓練する/列・連なり

もともとのイメージ:引っ張る、後ろに連れていく

引っ張られて連なるもの→列、連なり
人を導いて形づくる(後ろに引き連れる)→訓練する
車両が連なって進むもの→列車

最初に覚えるのは”列車”という意味だと思いますが、もともとは”連なるもの”というイメージです。

名詞の意味から動詞の意味が生まれたパターン

日本語でいうと、”Google”から”ググる”とか、”写メール”から”写メる”とかの類です。(世代がばれそう笑)

book:本/予約する

もともと「本」という名詞の意味を持っており、そこから「帳簿・記録に書き込む」→「予約者の名前を書き込む」という意味を経由し、現在の「予約する」という意味に派生しました。

park:公園/駐車する

もともと「囲われた土地・区域」という意味。そこから「ある場所に置く」「決められた区画に入れる」という意味でつかわれるようになり、現在の「駐車する」が定着しました。

chair:椅子/議長を務める、司会する

もともと「椅子」の意味。そこから「権威ある席」「司会者の席」という比喩的意味が生まれ、そこから動詞として現在使われている意味「議長を務める」「司会する」に派生しました。

the chairで「議長」を意味するのも、この派生からです。

hammer:ハンマー/たたく、打ち付ける

これはとても分かりやすいですね。
もともと「ハンマー」。そのまま「ハンマーで打つ」という動詞になっています。

ちなみに、ここからさらに「強く打ち込む」「激しく攻める」という意味にも派生しています。
・hammer someone with questions:質問攻めにする
・prices were hammered down:価格が下落した

text:文章、本文/メッセージを送る

これは最近よく使われるようになった語ですね。
もともと「文章、本文」だったものが、携帯電話文化の中で「text message」の省略として定着し、そこから動詞の「メッセージを送る」が生まれました。

現代でも、名詞から動詞が作られているというのがわかるいい例ですね。

元々別の単語が偶然同じ綴りになったパターン

現代の英語は、さまざまな地域・言語の言葉が混ざり合ってできています。
ラテン語由来の単語もあれば、ゲルマン語由来の単語もあります。

それらの全く異なる別の由来の語が、歴史を経るごとにたまたま同じ綴りになってしまった、、、というパターンです。

light:光/軽い

どちらももとはアングロサクソン系(古英語)の語ですが、「光」を表す語と「軽い」を表す語はもともと別々の単語でした。

古英語では
・lēoht:光、明かり
・leoht(方言などで形が異なる):重くない
のように、発音や綴りの違う語として存在していました。

その後の音の変化や綴りの標準化の過程で、どちらも現代英語では light という同じ綴りで書かれるようになり、結果として「光」と「軽い」という全く違う意味を持つ同形異義語になりました。
つまり、「もともと一つの語が意味を増やした」というより、「もとは別の語が、歴史の中でたまたま同じ綴りに収束した」と考えられます。

bat:バット/コウモリ

野球のバットを表す bat は、もともと中世英語・古英語の batt「棒、棍棒」などの語にさかのぼると考えられています。

一方で、コウモリを表す bat は、古い英語の bakke などの形から発達した語で、北ヨーロッパ系の言語(古ノルド語など)との関係が指摘されています。
ただし、動物の bat の語源ははっきりしない点も多く、「夜に飛ぶ小さな動物」を意味する語がどのように現代英語の bat になったかについては、諸説があります。

このように、「バット」と「コウモリ」は、意味だけでなく語源もまったく別の単語が、歴史の中でたまたま同じ綴りになった同形異義語です。

bark:犬が吠える/木の皮

犬が吠えるbarkは、古英語の”beorcan”(犬が吠える音)から来ているとされます。

木の皮を意味するbarkは、ヴァイキングが使用していた北欧の言語である”木の外側の皮”を意味する”börkr”が起源です。

bear:熊/耐える、運ぶ

bearもlightと同様、古英語を起源に持ちますが、もともと全く別の言葉でした。

熊を意味するbearは、古英語の”bera”(茶色い動物)から来ています。
当時の人々は、熊を恐れて本来の名前を直接呼ばなかったと言われており、それがそのまま現代では熊を示す言葉に派生していったのです。

耐える、運ぶを意味するbearは、同じく古英語の”beran”から来ており、運ぶ、支える、耐える、という意味を持っていました。

match:試合、対になるもの/合う、一致する/マッチ棒

「試合、対になるもの」「合う、一致する」は同じ語源から来ています。
それは、古英語の「仲間」「ペア」を意味する”gemæcca”です。

一方、「マッチ棒」は、古フランス語(中世フランスで使われていた言語)の「ろうそくの芯、導火線」を意味する”mache”を語源としています。

語源を辿ると英単語はもっと面白い!

今回紹介した単語は、同形異義語の中でもほんの一部です。

英単語を勉強していると、なんで同じ綴りで全然違う意味なんだよーーーー!という英単語にたくさん出会うと思います。
これからはそれをスルーせず語源を調べてみると、エピソードなどとも一緒に覚えられて記憶に定着しやすくなりますよ!

この記事が、英語学習をする方に少しでも”楽しさ”をお伝えできていたら嬉しいです!

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