実は長く続いていた不調 ――集中力低下は心の不調のサインだった?

invisibledisorder

こちらの記事で書いた通り、私が心療内科を受診するきっかけは”大好きだったことを楽しめなくなったこと”でした。

でも実は、そのずっと前から集中力が続かない、すぐ気が散るといった不調が出ていたんです。
当時は怠慢だと思っていましたが、今振り返るとそれも心のサインだったのかもしれません。

小さい心のサインを見落とさずにケアすることで、長く健やかに生活することができる、というヒントをお伝えします。

※おことわり
ここに記載されている症状やその対処法等については、あくまでも私個人のものであり、すべての人に当てはまるものではありません。今、体調が悪い方も、そういう方が周りにいる方も、私の情報を鵜吞みにせず、個人個人に向き合って対処していただきますよう、お願いいたします。

目次

集中力が続かないのは怠慢だと思っていた

私は新型コロナウイルスのパンデミックの頃から、集中力が続かないな、、、と思うことが増えていました。

仕事の資料を読むのにやけに時間がかかるようになったり、会議中は頭がフル回転するのに一人で作業になると途端に頭が働かなくなる。
通知が来るとすぐチャットを開き、通知がなくても自分からメールやチャットを見に行ってしまう。
意味もなくパソコンのタブを切り替えてしまうことも。

そんな自分を見て、私は「怠け者になったな、、、」と落ち込んでいました。

学生時代は2時間の試験にも集中できたし、授業にも問題なく取り組めていました。
だからこそ「本来はできるはずなのに、いま集中できないのは努力不足」と思い込み、不調のサインを見過ごしてしまったのです。

振り返って見えてきた心の不調サイン

今思えば、集中力の低下は単なる怠慢ではなく、心が出していた小さなサインだったのかもしれません。
趣味に打ち込めないことや感情の起伏、強いストレスに比べて目立たないため、「不調」とは結びつけにくかったのだと思います。

実際、集中力が落ち始めたのは心療内科を受診するよりもずっと前。
コロナ禍のあたりから集中力が続かない状態が続いていましたが、在宅勤務で怠け癖がついてしまったのだと思い、深刻に考えませんでした。

けれど、休職してストレスから離れても集中力が戻らず、「もっとできるはずなのに」と思い、ChatGPTに相談しました。
そこで「集中力の低下も心の不調の一部と考えられる」と指摘され、「なるほど、ということは鬱と診断されるずっと前から心は不調だったのかもしれないな」と気づきました。

ようやく怠慢ではなく症状の可能性があると理解できたのです。
その気づきで、自分を必要以上に責める気持ちが少し軽くなりました。

長年心は闘っていた

少し話は逸れますが、私は鬱と診断されてからずっと、私の鬱の症状は軽いからすぐに治るはずだと信じていました。
でも、治る気配が見えない、いつになったら治るんだろうと正直焦っていました。
そんな中ChatGPTと話をして、ずっと前から心の不調があったと気づいたことで、症状は軽かったけど長いこと心は闘っていたのだとわかると、そう簡単には治らないか、、、と納得し、焦る気持ちが減りました。

不調に気づいたらまず休むという選択を

「昔はできていたのに、最近は続かない」と感じると、多くの人は自分を責めてしまいがちです。
でも、それが長く続く場合には、心の不調のサインであることも少なくありません。

必ずしも心療内科を受診しなければいけないわけではありません。
けれど、疲れがたまっていると感じたときに、まずは休む・リフレッシュするという選択肢を持っておくことが大切です。
睡眠や食事を整える、趣味に時間を使う、短期間でも仕事から距離を取るなど、小さな工夫でも心の回復につながります。

頑張り続けることは美徳に見える一方で、無理を重ねると回復に長い時間がかかることもあります。
だからこそ「続かないのは怠慢ではなく、不調のサインかもしれない」と受け止め、まずは休む勇気を持つことが、長く健やかに働き続けるための第一歩になるのだと思います。

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