はじめに
転職を選択するとき、少なからず迷いや不安を抱えるものです。私も例外ではありませんでした。でも、実際に新しい環境に飛び込んでみて驚いたのは、想像以上の“ワクワク”が待っていたことです。
同じコンサルティング業界内での転職ではありましたが、職場の雰囲気や仕事の進め方、求められるスキル、そして関わる人の層まですべてが新鮮で、毎日が刺激に満ちていました。
この記事では、そんな私の転職直後の実体験を通じて「環境が変わることのパワー」や「新しいチャレンジに踏み出す楽しさ」についてお伝えします。
転職初日から感じた、新しい空気とワクワク感
文化の違いがくれた刺激と新鮮さ
新しい職場に初めて足を踏み入れた日。最初に感じたのは、「空気が違う」ということでした。もちろん空気清浄機の性能の話ではありません。
社内に流れる空気感、人の動き、コミュニケーションのテンポ──すべてがこれまでとは異なっていて、体が自然と前のめりになるような感覚を覚えました。
フロアにいるメンバーの距離感が近く、誰かが話し始めると、すぐに周囲が反応して議論が深まる。
以前の職場は規模が大きかったこともあり、上司との会話にも一歩引いて構える必要がありましたが、ここでは役職に関係なく意見を交わす雰囲気がありました。
こうした文化の違いは、私にとってとても刺激的で、「このチームの一員としてがんばりたい」と心から思えるものでした。
同じ「コンサル」でも、まったく違った景色と責任
同じ業界でも文化も進め方もこんなに違う
転職前と同じく、職種としては「コンサルタント」ではありますが、実際に求められる役割や価値観は大きく異なっていました。以前は比較的大規模な組織の中で、プロセスやテンプレートに従って業務を進めるスタイルでしたが、新しい職場ではそういった「型」がありませんでした。比較的新しい小規模組織だったから、というのも理由かもしれません。
一人ひとりが「どう価値を出すか」を常に考えて動く。その自由さが逆に責任感を生み出し、私は自然と主体性を持って行動するようになりました。業務の進め方も、アウトプットに至るまでのアプローチも、驚くほど違っていて──それが、ものすごく面白かったのです。
例えば、自分が作った資料の、上司からのレビューも全く違いました。
今までのやり方では全然通じず、前職のレビューと比べて何倍もの時間がかかりました。
「ここはどういう意図でこの図形を使ったの?」「この表現は何を意図しているの?」「このページは相手に何をしてもらうために作ったの?」など、見た目のきれいさよりも本質的なことを指摘されていた記憶があります。
それでも、マイナスな感情よりも「新しい頭の使い方を習得しているんだ!」という高揚感が圧倒的に優っていました。
執行役員と直接関われるという刺激
もうひとつの大きな変化は、執行役員クラスの方々(いわゆるPartner層)との距離の近さでした。
前職では、会社の上位層の方々と直接やり取りする機会は限られていましたが、新しい会社では週次よりも高い頻度でコミュニケーションを取るタイミングがあり、意見を交わすことが当たり前になりました。
最初は緊張の連続でしたが、次第に「この人たちの視点を学べるチャンスなんだ」と思えるようになりました。厳しいフィードバックもありがたく感じるようになり、むしろ「もっと成長したい」と自然に思えるようになったのです。
やる気に火がついた──転職後に始めた、新しい学びの一歩
英語を学び始めた
転職後しばらくして、私は英語の勉強を本格的に始めました。これまでにも何度か挑戦したことはありましたが、全く続きませんでした。家には使わなくなった英単語帳がたくさんあります(苦笑)。
勉強を始めたきっかけは、業務の中で英語が求められる可能性が高かったことです。
結局業務では使わなかったのですが、新天地で活躍したい!という思いと相まって、本気で取り組むことができました。
どのように勉強を始めたか
自分ひとりでは続けられないとわかっていましたし、世の中にある大量の英語勉強本を自分で選ぶのは無理だと思ったので”英語コーチングサービス”を利用し、毎日3時間必ず勉強する、と自分に課しました。
サービスの力も借りて取り組んだのは、毎日のシャドーイングとフレーズ暗記です。通勤時間や朝の準備中を英語の勉強に充てていました。
まだまだ道半ばですが、英語学習が「義務」ではなく「自分への投資」だと思えるようになったことは、大きな収穫です。

具体的な勉強法やモチベーションの維持方法については、別の記事で詳しくご紹介する予定です。お楽しみに!
それでも小さな違和感は、どこかにあった
こんなふうに、転職直後はとにかくワクワクと学びにあふれていました。
でも、すべてが順風満帆だったわけではありません。
入社後少し経ってから感じていた違和感が、少しずつ現実として目の前に立ち現れてきていました。面接で伝えていた希望と、会社側の期待とのズレ。
今思えはその違和感は時点で顕在化していましたが、転職したばかりでワクワクしていたこともあり、事実としてとらえたくありませんでした。
そのあたりの話は、次回の記事でしっかり書いてみようと思います。
おわりに
転職は勇気のいる決断ですが、環境を変えることで、自分でも驚くほど前向きなエネルギーが湧いてくることがあります。
新しい景色、新しい人たち、新しい自分との出会い──それはとても価値のある経験でした。
もちろん、どんな選択にも一筋縄ではいかない現実が待っているもの。でも、まずは一歩を踏み出すこと。そしてその一歩に「ワクワクできるかどうか」を大切にしてみること。
もし今、少しでも現状にモヤモヤしている方がいたら、そんな視点を持ってみてほしいと思います。
次回は、このワクワクの裏側にあった「希望と期待のズレ」と「訪れた転機」について、正直に綴ります。
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