はじめに
キャリアの途中で、突然立ち止まらざるを得なくなることがあります。
誰もが順調に前に進めるわけではないし、自分がそうなるとも思っていませんでした。
でも、私はメンタル不調をきっかけに休職し、そこから退職することになります。
それは決して後ろ向きな決断ではなく、自分を守るための大切な選択でした。
そして不思議なことに、その時間があったからこそ見えた未来もあります。
この記事では、そんな休職中の私が「英語」に支えられながら、自分自身の新しい選択肢──留学という未来にたどり着いた過程を綴ります。
※おことわり
ここに記載されている症状やその対処法等については、あくまでも私個人のものであり、すべての人に当てはまるものではありません。今、体調が悪い方も、そういう方が周りにいる方も、私の情報を鵜吞みにせず、個人個人に向き合って対処していただきますよう、お願いいたします。
休職を選んだ私に訪れた静かな時間
メンタル不調と向き合う日々
前回の記事で、休職に至るまでの過程を書きました。
勇気ある決断だったと思いますが、当時は「とにかくこの環境から逃げたい」という気持ちでいっぱいでした。
休職すると「ああ、もうあの過酷な環境に身を置かなくていいんだ」と、とにかくほっとしました。
気分の浮き沈みも休職前と比べてマシになりました。
私はありがたいことに、眠れなくなることも、食べられなくなることもありませんでした。
でも、エネルギーが枯渇している感覚があり、外出も億劫だし、人とも話したくない、、、やっぱり、不調ではありました。
会話が怖くなったスターバックスのこと
特に印象的だったのが、以前よく通っていた近所のスターバックスに行けなくなってしまったことです。
毎週のように行っては勉強したり本を読んだりしていたのに、足が向かなくなりました。
理由は今でもはっきりしません。
よく行くスターバックスだったので、顔見知りの店員さんもいて、ダメになっている姿を見られたくない、という気持ちもあったように思います。
でも、恥ずかしい、という気持ちとはちょっと違いました。
なんとなく、人目のある所に長居したくなかったんです。
医師にも相談しました。
「無理に行く必要はない。行きたくなるまで、ゆっくり待とう。」と言われました。
自分の気持ちに正直に、行きたくなるまで待っていたら不思議とまた行けるようになりました。
英語の勉強だけはやめなかった
毎朝の英会話と英語学習ルーティン
そんな中でも、英語の勉強だけは続けていました。
毎朝、起きたらオンラインで英会話を受け、その後はShadowingやフレーズ暗記、文法の勉強。
このルーティンが、自分を支えてくれていたのかもしれません。
英語が好き、という気持ちだけではなく「何かに取り組んでいる」感覚が、自尊心をつなぎとめてくれていたように思います。
※英語の勉強法については別記事にて詳しく紹介する予定です!
不思議と消えなかった「向上心」
とにかく自分の心身を回復させることを最優先にしなければと思いつつ、何もやっていないと自分を責めてしまいそうでした。
心身を休めることも自分を向上させることではあるんですが、なかなかそうは思えず「何かを達成した」という感覚が失われていきます。
そんな中で、英語の勉強だけは「昨日より少し話せた」「この表現が聞き取れた」という小さな成長を感じられるものでした。
メンタルが弱っていても、向上心の火は完全には消えていませんでした。
これが、後に私が留学という道を模索する原動力にもなっていきます。
実は、休職するよりもずっと前から「いつか留学してみたい」という気持ちをずっと持っていました。
仕事をしていたときには「そんな時間ない」と諦めていた夢です。
でも、皮肉にもキャリアが一度止まったことでその夢をもう一度見つめ直すことができたのです。
「持病のある方は支援できません」と言われて
留学エージェントに断られたショック
留学したい──そう思って、ある留学エージェントに相談をしました。
でも、その答えは冷たくも現実的なものでした。
「持病のある方のサポートは、当社ではお受けできません」
頭が真っ白になりました。
「ああ、やっぱり私は“普通の人”じゃないんだ」
そう思うと、自分がとても小さくて、未来なんて描けない気がしました。
それからしばらく、留学エージェントに相談するのをやめてしまいました。
IELTSへのシフトと再出発
でも、英語の勉強はやめませんでした。
むしろ、気持ちを切り替えるように、今度はIELTSという試験に向けて勉強を始めたのです。
IELTSの勉強は、私にとって新しい挑戦でした。
アカデミックな語彙や表現を身につけることは難しくもありましたが、同時にそれが心の支えにもなっていました。
「大学への留学だったら、持病があっても何とかなるかもしれない」
そんな希望を持ちながら、勉強に集中する日々が続きました。
キャリアをどう再構築するか──模索の中で見えた別の道
回復の兆しともう一つの留学エージェントとの出会い
しばらくして体調も少しずつ安定してきた頃、別の留学エージェントに相談してみることにしました。
そのエージェントは、私の体調のことを理解した上で支援してくれると言ってくれました。
そのときの安心感と希望は、言葉では言い表せないほど大きかったです。
英語と並行して始めた「お金」の勉強
休職している間、ふと「お金を稼ぐのは会社に所属して稼ぐしかないのか?」「生きていくには、会社員として生きていくしかないのか?」という疑問が湧いてきました。
そこで始めたのが、お金に関する勉強です。
投資、節約、フリーランスの働き方など、知らなかった世界が少しずつ広がっていきました。
私はこれまで「キャリア」とは会社に勤めて評価され、報酬を得ることだと思っていました。
でも、自分で収入を得たり、自由な働き方をしたり、そういった生き方も「キャリア」の一つなのだと知ってから、価値観が変わりました。
まだ明確な答えは出ていません。
でも、選択肢は一つじゃないんだと気づけたことは、大きな一歩でした。
復職せずに退職という選択をした理由
「職場に戻る」という選択肢がなかった
体調が回復してきても、どうしても「元の職場に戻る」という未来は描けませんでした。
あの場所に戻って、また同じように働ける気が全くしなかったのです。
体力的にも、精神的にも、もう一度ダメになってしまう未来しか見ることができませんでした。
自分の心と体に正直になったとき、私は「退職」が最善の選択だと感じました。
そしてそれは今でも1ミリも後悔していません。
おわりに
休職という選択をしたあの日。
不安のなかで、それでも手放さなかった「英語」。
そこから見えた「留学」という新しい道。
それは、私にとっての再出発のきっかけになりました。
その後、私は短期語学留学に挑戦することになります。
不安もありましたが、結果的に得られたものはとても大きかったです。
次回は、その留学について詳しくお話しします。
キャリアを止めることは、決して人生を止めることではありません。
むしろ、その静かな時間の中にしか見えないものがあるのだと思います。
同じように迷い、立ち止まっている誰かの背中を、ほんの少しでも押せたなら嬉しいです。
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